筆者は以前、仕事の片手間に思い付いたアイデアを気ままにブログで発信していました。このブログで非常に人気が高かった記事の一つが、日本語の「自由に生きる」を英語でどう表現するかを自分なりに考察した記事でした。
「自由に生きる」を直訳すれば”live freely”です。文法的には全く問題ありません。日本の学校の試験に出題される和文英訳であれば、これで正解です。ただ、”live freely”は、文法的に間違っていなくとも、英語のネイティブスピーカーはあまり使用しない表現で、「日本語らしい英語」の代表例です。
英語のネイティブスピーカーに”live freely”と伝えると、日本人が言いたい「自由に生きる」とは少々異なるニュアンスで受け取られると思います。響きにも違和感がありますし、書き言葉にすると、より頻繁に使用される”live fully (live to your fullest)”と読み間違えられそうです。
日本語の「自由」という言葉は複数の異なるニュアンスを包含しています。つまり、身体的な自由、精神的な自由、束縛からの自由、選択肢があるという自由…等々です。様々なバージョンが存在し得る「自由」という日本語を英語で表現する場合、ニュアンスの微妙な違いに応じて適した英語を選ばないと、真意が伝わりません。日本語は相手に察してもらうことを前提としている言葉ですが、英語の場合は対照的に、情報の発信側が相互理解のカギを握っています。
英語の”free”という言葉は、「自由」の類義語をまとめる”umbrella term”です。この”free”のサブカテゴリーとして、”autonomous”, “liberal”, “unfettered”といった言葉が並びます。「自由に」の直訳である”freely”は、「放し飼い」を彷彿させる言葉です。そのため、英語の日常的な会話では、”roaming freely”といった表現をよく耳にします。また、英語の”freely”には、「大らか」、「大盤振る舞い」、「気前が良い」、「オープンな気持ちで」といったニュアンスもあります。
一方、「自分で考え、自分で決断して生きていく(他人の意見や外部からの圧力に縛られない)」といったニュアンスの「自由に生きる」という表現の場合、”living autonomously”, “taking control of [one’s] own life”, “leading an independent life”という表現が、恐らく日本人が「自由に生きる」という表現で伝えたいメッセージだと思います。
また、”independent”を”life”とセットで使うと、「誰かに頼らずに」「(親元等から)自立して」というニュアンスを表現できます。ただ、”independent”には「支配からの独立」といった意味でも使えるので、使い方は文脈次第です。
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