
ビジネスで英文メールを書く際は、洒落た表現を避けることがポイントです。
その理由は、ビジネスで用いる英語は、ネイティブスピーカーと非ネイティブスピーカーの両方が意思疎通を目的として使用するからです。
確かに、文芸作品やアートシーンで用いられる文章では、読者に感動を呼び起こすような洒落た表現が求められます。
これは、ビジネスとアートで言葉を使用する目的が異なるからです。
日本で英語を勉強すると、試験の問題に諺の和訳や英訳が度々登場しますが、英語ネイティブスピーカーとのコミュニケーションでは学校で習った諺などは使用しない方がスムーズなコミュニケーションを期待できます。
特に、サイエンスを中心とする学術分野では、英語を母語としない世界中の研究者同士で知識を共有するため、英語のジャーナリズムやアートシーンで使用される言葉はできるだけ避けることが推奨されています。
筆者自身も、オーストラリアの大学院で博士論文を書いている間、オーストラリア人の指導教官から「plain English」を心掛けるようアドバイスを受けました。
日本人の間では英語の諺を使用することは教養の証のように肯定的に見られるかもしれませんが、英語スピーカーには「上から目線」と取られる可能性があることに注意が必要です。
また、洒落た表現を使った場合に生じ得る重大な問題は、読者が内容を誤解する、ということです。
可能な限り平易な言葉を使用することで、トラブルをかなり回避できます。
さらに、洒落た表現は、自分が意味を勘違いしていることもあります。
親しい人との会話や連絡であれば、赤っ恥をかいて終わり、ということになりますが、プロフェッショナルなシーンで言葉を誤用すると、相手からのリスペクトに影響する可能性があります。