
英語と日本語は、文法構造だけでなく、言語が育つ土壌となる文化がかなり異なります。そのため、英語でメールを書く際は、日本語で書いた下書きをword-for-wordで英語に置き換えるのではなく、英語らしいtrain of thoughtでアイデアを再構築しながら文章を作成する必要があります。
日本語を英訳する仕事をしていると、日本人のクライアントから、「日本語の原文と英訳の文法が対応していない」というご指摘を受けることがあります。MAZ Translationの英訳で用いられている文法が原文の文法に一対一で対応していない理由は、「文法訳読法」を使用していないからです。日本の英語教育は文法訳読法を基に進められるので、日本人のほとんどが、英語を書く際はまず日本語で文章を考えてから、辞書の意味や文法に忠実に一語ずつ英語に置き換えています。そのため、文法訳読法による英訳は、「アルファベットと英語の文法を使って書いた日本語」になりがちです。
日本人同士で英語の文書を交換するなら、原文の日本語を文法に忠実かつ辞書の意味どおりに英語に置き換えればよいかもしれませんが、英語スピーカーに「アルファベットと英語の文法を使って書いた日本語」を送っても効果的な意志疎通は期待できません。
上記の理由で、MAZ Translationの英訳は、内容次第で原文の日本語とかなり異なる文章構成になります。今回の投稿では、引き続き英文メールを書く際のコツを説明します。
1. 日本語を丸ごと英語にしない
英語でメールを書く際に、日本語で書いた下書きをword-for-wordで英語に置き換えるのは、できる限り避けた方がよいでしょう。日本語の原文はあくまでもアイデアを整理する目的で使用して、これを基に一から英語でメッセージを書き直した方が自然な英文に仕上がります。
このアプローチを実践するには、日本語に辞書上の意味で対応する英語を一語ずつ並べていくのではなく、日本語で考えたアイデア(概念)を英語のphraseやclauseなど、wordより大きい単位で表現する必要があります。
<日本語で伝えたいメッセージに対応する英語の例>
- 本日はお忙しい中お時間をいただきまして、誠にありがとうございました。
Thank you very much for your time today. (特殊な場合を除き、「忙しい中」を無理に英語に訳す必要はありません)
- X月Y日のミーティングですが、AのためX月Z日に延期となりました。
Due to A, the meeting scheduled for [date] has now been postponed until [date].(日本語の「…ですが」を無理に “regarding…”, “as to”に訳すと分かりにくい英文になります)
2. 結びも直訳しない
英語でメールを書く際は、とにかく「日本語を直訳しない」が鉄則です。結びでも同じです。
筆者は、日本語のメールの結びによく用いられる「ご確認ください」、「ご確認のほど、よろしくお願いいたします」が“please confirm”という英語に置き換わっているメッセージを頻繁に目にします。しかし、日本語の「ご確認ください」に込められた意味は文脈で変化するので、常に“confirm”と訳してはいけません。むしろ、筆者が長年見てきた限りでは「ご確認ください」が“please confirm”の意であることは稀です。英語の“confirm”は日本語の「確認」と同義語になっているようですが、実はこの単語は、「確認」ではなく「確定」に近いニュアンスです。
直訳してはいけないもう一つの例としては、日本語の構造上、文の最後によく使用される「以上となります」、「以上、簡単ですが…」という表現が挙げられます。これらの表現も直訳してはいけません。「以上となります」を”END”と英語に直訳できるのは、公文書など特殊なケースに限られます。
3. 署名を入れる
英語のビジネスメールには、ほとんどの場合署名が入っています。
ほとんどのメールアプリに署名機能が備わっているはずなので、英語の署名を事前に作成・保存しておくと便利です。Microsoftが無料のツールを公開しているので、このようなツールを活用すれば簡単に英語の署名を作れます。氏名、役職、部署、連絡先などの情報が全て英語で正確に記されていると、相手に安心感を与えられます。
ただ、日本語の役職に「担当」という言葉が入っている場合は注意が必要です。直訳の“responsible for…”を英語の役職名に入れるのは不自然なので避けた方がよいでしょう。
英語メールは外注して時間を有効活用
英語のメールで伝えたいニュアンスを表現できる言葉を探すのに数時間、半日、一日、と時間と労力を費やすと、優先順位が高いタスクの完了に遅れが生じます。また、ネットや辞書を駆使しながら何時間もかけて書いた文章が相手に伝わらないのは痛恨の極みです。
MAZ Translationでは、オーストラリアの学術界と産業界で英語ネイティブスピーカーと15年以上日常的にコミュニケーションを取って来たLead Translatorが、日本語で考えた内容を自然な英語で表現するサポートを提供しています。
時間は有限です。英文メールに何時間も貴重なリソースを費やす代わりに、MAZ Translationに英語の文章作成を任せ、英語メールの事は暫く忘れて優先順位の高いタスクに集中しましょう。
英語メールの作成に
時間を取られていませんか?