翻訳家になりたいが、どうすれば最初の仕事をゲットできるのか?
これは、翻訳家を目指す人の多くが抱えている疑問です。
翻訳サービスを提供して対価を受け取る方法には、以下が挙げられます。
- 企業に社員として雇ってもらう
- フリーランス翻訳者として自営する
- 翻訳会社を立ち上げる
目次
社内翻訳者となり仕事を得る
社内翻訳者として一社に専属で奉仕するのがこのオプションです。
なり方は、一般的なサラリーマンと同じです。
社内翻訳者の求人に応募する、ということになります。
転職専門のサイトを活用するのが王道でしょうか。
翻訳をはじめ、バイリンガルな環境で仕事をしたことがない人は、恐らく書類選考から先には進めないでしょう。
通訳・翻訳の業界誌にも求人広告が載っている様ですが、業界誌には同じ会社がしょっちゅう掲載されているので、業界誌以外にも目を向けた方が良さそうです。
一般的な転職サイトでは、「翻訳者」という表現ではなく、「バイリンガル〇〇」という表現等が使われていますが、実質的な仕事内容は大体同じです。
サラリーマンは一般的に「私の仕事ではない」業務を引き受けるのがデフォルトなので、社内翻訳者を目指す場合は、翻訳以外の仕事もかなり引き受けることになる覚悟はしておいた方が良いでしょう。
晴れて正社員として雇ってもらえれば、日本の場合は様々な福利厚生が付いてくるかもしれません。
また、Dr. 会社員は日本に住んでいないのでよく分かりませんが、日本の場合はフリーランスよりも正社員の方が年金で優遇されているように見えます。
サラリーマン翻訳者の場合、周囲の人から色々な知識を分けてもらえるかもしれません。
「私の仕事ではありません」という仕事も進んで引き受けられる人や、社内の人々との交流が苦痛でない人向けのオプションです。
フリーランス翻訳者となり仕事を受注
それなりに稼いでいる翻訳者のほとんどが、このカテゴリーに収まるかと思います。
自営業の翻訳者です。
身近な人達が皆サラリーマンだと、いったいどうやってフリーランスになるのか、わからない人が多いかと察します。
Dr. 会社員も、身近にフリーランスがいない環境で育ったので、フリーランスのなり方が分からないばかりか、
フリーランス
=
不安定
=
社会的地位が低い
というイメージを鵜呑みにしていました。
サラリーマンばかりに囲まれていると、
偏差値の高い大学に入学
=
有名企業や官公庁に就職
=
勝ち組
という図式が脳内に植え付けられますが、実際にフリーランスで翻訳の仕事をしてみて、
全然違う
ということが、よく分かりました。
日本の場合も大体同じだと思いますが、Dr. 会社員は自分の居住国でフリーランスデビューする際、国税庁のウェブサイトを見たり、日本の中小企業庁にあたる省庁のウェブサイトを見たりして調べることで基本的なことは分かりました。
あとは、実際にフリーランスで仕事をする中で、請求書を作成したり、確定申告をしたりすると、必要な知識は徐々に身に付きます。
翻訳会社各社のウェブサイトを調べ、「翻訳者募集」のページを探してみましょう。
翻訳者や翻訳家希望者向けのクラシファイドもありますが、Dr. 会社員は、そういうサイトの情報だけに頼ることなく、多方面からリサーチを重ね、納得できる会社に応募することをお勧めします。
Dr. 会社員は周囲に人がいると集中できず、自分のペースで仕事を進めるのが好きなので、フリーランスの方が質の高い仕事ができます。
翻訳会社の経営者になる
自分の翻訳に自信がないけれど、どうにかして翻訳業界に関わっていたいのであれば、自分で翻訳会社を立ち上げてしまうのも手です。
フリーランス翻訳者や社内翻訳者に仕事をまわし、自分がマージンをもらう形態です。
自分も翻訳の仕事をしつつ、雇った翻訳者に分からないことを聞けば、役立つ知識が身に付くかもしれません。
営業員を雇えば、フリーランスと違って自分で顧客を獲得してくる必要もありません。
ただ、企業の形態(有限会社、株式会社等)によっては、経営が破綻した場合に経営者個人が責任を負うことになるので、会社を立ち上げる場合には法律の専門家に相談した方が良いと思います。
まとめ
今回の投稿では、翻訳者として最初の仕事をもらうにはどうするのか、ということを以下の三通りに絞って説明しました。
- 社内翻訳者
- フリーランス翻訳者
- 翻訳会社の経営者
自分に一番合った形態で翻訳業界に参入することで、仕事をより楽しめると思います。