翻訳支援ソフト「Trados(トラドス)」の基本的な使用方法は、ネット上の無料リソース(動画やブログ)で十分にマスターできます。
翻訳の世界に足を踏み入れたことがある人ならほぼ誰もが一度は耳にする翻訳支援ソフト「Trados Studio」。
トラドスを製造している SDL本社はこのソフト「Studio」と呼んでいますが、日本では「トラドス」の呼び方が定着しているようです。
使いにくい、というイメージを持っている人が多いようですが、自分に必要な機能に限定して使用する分にはさほどややこしくありません。
基本的な使い方はネット上の情報を参照することでほぼマスターできます。
今回の投稿では、Dr. 会社員自身が実際に参考にしたサイトを紹介します。
目次
トラドスは初心者に敷居が高い
トラドスには、フリーランスの翻訳者が単独で作業する場合にも、翻訳会社が複数の翻訳者とコラボレーションする場合にも役立つ機能が満載です。
これが素晴らしい点であると同時に、ネックでもあります。
なぜなら、
機能が満載過ぎて分かりにくい
からです。
あと一点もの申すなら、
インターフェースの文字が小さすぎて読みにくい
という問題が挙げられます。
設定メニューから変更を加えることである程度改善できるものの、それでもやっぱり読みにくい。
しかも高額であることから、大抵の翻訳者は何らかのきっかけで身近な人から紹介されない限り、
なくてもいいよね
という判断に落ち着くのかと思われます。
上記は Dr. 会社員自身の経験を振り返った分析です。
Dr. 会社員はトラドスを誰かから紹介されたわけではないのですが、ふとある時に
便利なソフトでなければ
業界で 20 年近く生き残れるわけがない
と思い、自営業の経費として申告できることもあり「物は試し」と、購入してみることにしました。
トラドスは英語で使った方がいい
トラドスの使い方をこれから学んでいくなら、最初から英語で学習していくことをDr. 会社員はお勧めします。
なぜなら、SDL 社がネット上で無料公開しているトラドスの使い方情報はほぼ英語だからです。
YouTube にチャンネルがあるので、必要に応じていつでも見ることができます(英語です)。
数ある説明ビデオの中でも、基本中の基本はこれです(英語です)↓
自分のインターフェースも英語だと、動画の説明に合わせて理解しやすくなります。
翻訳業界で仕事をする場合、常に日本語話者と仕事をするわけではありませんので、業界でよく使われる表現に英語で慣れておく意味でも、トラドスを英語で使うことをお勧めします。
トラドスの機能を英語で理解していれば、取引先からトラドスやその他の翻訳ソフト、もしくは特定のオンラインプラットフォームを使うよう英語で指示された場合でも、対応しやすくなります。
まとめ
- トラドスは機能満載の翻訳支援ソフト
- 使い方が分かりにくい(イメージがある)
- 英語の無料リソースが豊富
Dr. 会社員は、一日の大半を費やすほど翻訳に従事したいと考えている人にはトラドスや WordFast の利用を積極的にお勧めしています。念のため断っておきますが、Dr. 会社員は SDL 社と利害関係はまったくありませんし、むしろ機能を簡素化してもう少し値下げしてくれたらいいのに、と思っているくらいです。