トラドス(Trados)の致命的な弱点

トラドス(Trados Studio)の致命的な弱点

翻訳で生計を立てることを真剣に考えたことがある人、もしくは現在翻訳業に携わっている人のほとんどが、翻訳支援ツール「Trados Studio」の名前を耳にしたことがあるはずです。

以前はSDL社が販売していましたが、同社がRWSに買収されたので、今はRWSの製品になっています。

販売元が変わっただけで、ツールの内容はほとんど変わりません。

アップグレードが度々行われ、クラウド機能も拡張し続けているようですが、Dr. 会社員は使用していないので、その辺はよく分かりません。

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日本語を解さないクライアント

日本語を解さないクライアント

英語から日本語への翻訳では、日本語を全く解さないプロジェクトマネージャーやソースクライアントが関わるプロジェクトを引き受けることが頻繁にあります。

仕事を任せてくれるのはありがたい限りなのですが、面倒な展開になることが多々あります。

やはり、翻訳のプロジェクトには翻訳者以外にも対象の二言語をある程度使えるバイリンガルの担当者がいた方が、時間を無駄にせずに済む気がします。

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DeepLは翻訳者の敵ではない

DeepLは翻訳者の敵ではない

近年、「DeepLやGoogle Translate(et al.)vs. 翻訳者」という対立構造をよく目にします。

(ニューラル)機械翻訳に仕事を取られるという恐怖がこういう対立構造を導くのかもしれません。

そのためか、納品された訳文がDeepLやGoogle Translateの生成する訳文と同じ、もしくは酷似している場合、本当に偶然の一致であったとしても、その訳文を手掛けた翻訳者は激しい批判を浴びることになるようです。

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翻訳支援ソフト「トラドス」の問題

翻訳支援ソフト「トラドス」の問題

Dr. 会社員はRWS社の翻訳支援ソフト「トラドス」(英語では”Studio”と一般的に呼ばれています)を使っています。

機能が多すぎるため、インターフェイスの文字やアイコンが小さくてよく見えないのが難点ですが、市場に数多く出回っている翻訳支援ソフトの中では最も使い勝手が良いと感じています。

便利は便利なのですが、トラドスの最大の難点はこれです。

クラッシュが多い

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翻訳支援ソフトは一つで十分

翻訳支援ソフトは一つで十分

Dr. 会社員は翻訳支援ソフトのトラドス(Trados)を3.5年ほど(本記事の執筆時点で)使っています。

トラドス以外の翻訳支援ソフトも使っていますが、トラドス以外を使うのは、以下の条件が満たされた場合のみです。

  1. 取引先に指定された
  2. 無料で使える
  3. 使用前のトレーニングが2時間を超えない(不要が理想)

Dr. 会社員が今まで自腹(経費)で購入した翻訳支援ツールはトラドスのみです。

トラドス以外のツールを購入していない理由は、以下の通りです。

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翻訳にトラドスは必要?

翻訳にトラドス(trados)は必要?

翻訳者にRWS社のトラドスは必要か?

という問を、ネット上のあちこちで見かけます。

(元々SDL社が販売していましたが、SDL社がRWS社に買収されたため、現在はRWS社の商品になっています)

Dr. 会社員も、翻訳で生計を立てようと思った時に、同じ疑問を抱きました。

Dr. 会社員は、事業にある程度の初期投資は必要と割り切って、投資分が回収できないリスクがあることを理解した上で購入しました。

(もちろん、トラドスで何ができるのかは購入前にリサーチしました)

実際に購入し、利用してみて感じるのは、標題の様な白黒付ける問が良くない、ということです。

トラドスは必要ではありませんし
不要でもありません。

つまり、Dr. 会社員の実体験を通した感想は、投資によって事業の生産性を上げたい人がトラドスを購入すれば良い、ということです。

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機械翻訳に仕事を奪われる?

機械翻訳に仕事を奪われる?

翻訳の仕事が機械に奪われるという懸念が、翻訳者の一部から上がっています。

確かに、AIを活用した機械翻訳は目覚ましいスピードで進化しています。

そのため、人間が機械のアシスタントとなる案件が年々増えています。

この手の案件には、「機械のお手伝い」ではなく「ポストエディット」というオシャレな名前が付いています。

機械が吐き出した訳文に人間の翻訳者がどれだけ手を加えたかに応じて翻訳料を引き上げるシステムを導入している翻訳会社は確かにありますが、極めて少数です。

このようなシステムを導入した方が、腕の良い翻訳者を長期的に確保できるはずです。

しかし、翻訳会社の多くは目先の利益を優先させているのが現状です。

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Tradosは必要でないが、あれば便利

Tradosは必要ではないものの、あったら便利

翻訳家を目指している人や、翻訳業を始めて日が浅い人の多くが、SDL社のTrados Studioが必要なのかどうかで悩んでいる様です。

Dr. 会社員はTradosをはじめ翻訳ツールをいくつか使っています。

自分は使っていますが、翻訳者に必須のツールだとは思っていません。

ただ、あれば便利です。

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たとえ副業でも、翻訳に役立つ基本ツール

たとえ副業でも、翻訳に役立つ基本ツール

本業、副業問わず、翻訳を商品として納品して対価を受け取る翻訳者は、訳文をプロフェッショナルに仕上げる責任を負っています。

プロフェッショナルな訳文を仕上げるには、プロフェッショナルな道具が必要です。

過去の投稿でも説明した通り、道具をケチると、収入もそれに見合った程度に落ち着きます

高額なツールを購入することが高収入に直結するわけではありませんが、しょぼいツールだと作業効率が低くなることは否めません。

今回の投稿では、Dr. 会社員が(ほぼ毎日)翻訳の仕事に携わる中で、持っていてよかったと感じたツールをいくつか紹介します。

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翻訳業界は衰退なんかしていない

翻訳業界は衰退なんかしていない

翻訳業界は衰退するのか?

というクエスチョンがネット界で飛び交っている様です。

学校で習った『平家物語』に書いてあるように、この世では何でも盛者必衰なので、翻訳業界も「いつかは」廃れるのでしょう。

とはいえ、今後50年くらいは大丈夫だとDr. 会社員は思っています。

10年以上この業界に関わってきていますが、廃れている感じは全くしません。

むしろ、成長している気がします。

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