「お金を取るか時間を取るか」はナンセンス

「お金を取るか時間を取るか」はナンセンス

「お金を取るか、時間を取るか」という問いは、21世紀では当たり前のようにあちこちで見聞きするようになりました。

現代人は深刻な時間不足に悩まされています。

テクノロジーが発達して瞬時に行える作業が増えたため、何でもかんでも、あっという間にできないものはおかしい、と錯覚している人が増えたことが要因の一部でしょう。

その上、日本の場合は特に、他の先進国と比較して国民全体が年々貧しくなっているので、少しでも高い給与が得られるチャンスがあれば、時間を犠牲にしてでもチャレンジすべきかと悩む人が増えているのでしょう。

しかし、「お金」と「時間」を天秤にかけるのはナンセンスです。

この二者択一の問いを抱えている人は、物事を限られた視野で見ています。

人生を大局的に捉えれば、時間の方がお金より大事なことは明らかです。


時間を無駄遣いしてはいけない

時間を無駄遣いしてはいけない

お金より時間の方が大切であることは間違いありませんが、Dr. 会社員は、何もせず無目的にボーっと過ごした方が生産活動に従事するより良いと言っているわけではありません。

* 頭の中をクリアにするためにボーっとする時間を意図的に確保することは必要です。これは、巷で「メディテーション」と呼ばれる行為です。

時間を無駄にするのは、お金を無駄にするよりもったいない行為です。

時間を無駄にする、というのは、命を無駄にしているということです。

時間を有効に使えば、幸福度を高め、十分なお金を手元に残せます。

時間を無駄にする人に
幸せなお金持ちはいません

先代が築いた財産に依存してダラダラと放蕩生活を送っている人は一部いますが、こういう存在になりたがっても時間がもったいないだけなので、自分のできることにフォーカスしましょう。


収入を時給換算するのは貧乏思考

収入を時給換算するのは貧乏思考

時間を犠牲にすることでお金を得る、というのは貧乏思考です。

収入を時給で捉えている限り、お金に余裕は生まれません。

収入を時給のレンズを通して見ているということはつまり、収入は給与からのみ入って来ると考えていることです。

お金に余裕が欲しいなら、被雇用者のマインドセットから自分を解放する必要があります。

自分の命(時間)を削った引き換えに誰かからお金をもらうやり方では、収入はあっという間に頭打ちになります。

自分だけが自由に使える、時間という有限のリソースを最大限に活用してお金を稼ぐ、というスタンスで「お金か、時間か」の問いを改めて考えてみましょう。

すると、時間を犠牲にすることでしか得られない収入というのは、効率がそこまで良くないことが分かると思います。


人生トータルでお金を考える

人生トータルでお金を考える

お金について考える際は、人生トータルを意識しましょう。

「お金を取るか時間を取るか」という問いは、収入を時給で捉える考え方であり、サラリーマンであることと時間の重要性を同じ土俵に並べている見方です。

この見方では、生き方が限定されます。

時間は
健康、人間関係、お金等
人生のあらゆる部分に繋がっています

時間は、誰しもにとって最も大切なリソースです。


まとめ

まとめ

今回の投稿では、「お金を取るか時間を取るか」という問いはナンセンスだとDr. 会社員が考えている理由を説明しました。

人生で最も大切なのは
時間です

お金を失った場合は、何故失ったのか反省し、改めて稼げば良いのです。

健康を損ねた場合は、時間をかけて一部は取り戻せます。

人間関係も、時間がある限り、改善したり維持したりできますし、ある人と絶望的な関係になったとしても、別の人と新たな関係を築けば良いのです。

* 現在の人間関係をないがしろにして良い、という意味ではありません。

ただし、失われた時間は絶対に取り戻せません

一秒前の自分より若くなることは、絶対にないのです。