「英語力を活かした副業」は今や、英語教育を受けたことのある日本人のほぼ全員が関心を寄せるキーワードとなりました。
その中でも特に、「翻訳」は注目の副業のようです。
しかし、翻訳に限らず、副業で英語力を活かそうと考えている人は、そもそも本業で英語力を活かしているのでしょうか?
今回の投稿では、翻訳に必要なスキルがほとんど求められない環境で現在仕事をしている人が、副業の翻訳でいきなり稼ごうとするのは無理があるのでは、とDr. 会社員が考える根拠を説明します。
副業で翻訳をするな、とまでは言いません。
やりたい人は、自由にやれば良いと思います。
人生は自分のものです。
実体験を通した学びは、多かれ少なかれあるでしょう。
ただ、ネット上に溢れている「英語を活かした副業は翻訳がオススメ」というメッセージに対してDr. 会社員は常に違和感を覚えているので、本投稿はそのようなメッセージに対する反論です。
目次
本業にはできないから副業なのか
副業で英語力を活かそうとしている人は、本業では使えないレベルだから副業でなら活かせそうと考えているのでしょうか。
それとも、大きなキャリア転向を長期的なプランとして描いているのでしょうか。
翻訳に限って言えば、本業で使えない程度の語学力を副業で無駄なく使う、程度では話になりません。
翻訳はプロの仕事です
嘗めてかかると本当に痛い目に合います。
「副業でやってるだけだから
多少不思議な翻訳でも大丈夫」
という考えで始めると、登録者が増えることで売上に繋がるギグワーク・ビジネスの仕組みの一部となり、捨て駒扱いを受けることになります。
副業をするなら、現在プロとして活かしている知識やスキルの延長線上にある仕事を選ぶ方が、効率的に稼げるのではないでしょうか。
「副業で翻訳」の希望者はゼネラリスト?
副業で翻訳をやろうとしている人の多くは、翻訳者として報酬を受け取るほどのスキルや専門性を持っていないように見えます。
語学検定の点数を、翻訳家としてのポテンシャルと主観的に捉えているだけなのでは、とDr. 会社員は感じています。
本ブログで繰り返し説明していますが、翻訳は専門職です。
読み書きの専門家であると同時に、手掛ける文書の分野の専門知識も必要です。
上記のスキルや知識が現職で必要とされていないのに、副業の翻訳で英語力を突如活かして稼ぐという野望を抱いている人は、その根拠を再考すべきでしょう。
翻訳という仕事は
ゼネラリストに
不向きです
また、語学検定で測れる「英語力」と、商品になる翻訳を書く「翻訳力」には、相関がありません。
まとめ
今回の投稿では、英語や物書きと関係ない環境に現在置かれている人が何故、副業の翻訳で突然英語力を活かそうとするのか?という疑問について書きました。
簡単に登録できる激安型の翻訳は例外として、本物の翻訳は専門職です。
翻訳に必要な専門スキルの一部ですら現職で使っていない人が、いきなり副業の翻訳で英語力を活かして稼ぐ、という発想には無理があることは間違いありません。