翻訳が本業で投資が副業

翻訳が本業で投資が副業

Dr. 会社員はほぼ年中無休で翻訳の仕事をしています。

ただ、「年中無休」といっても、毎日フルタイムで翻訳ばかりしているわけではありません。

一日の稼働時間が1時間程の日がある一方で、10時間程作業している日もあります。

つまり、「今日は何も訳さなかった」という日が年間を通して10日以内くらいかな、ということです。

翻訳をしていない時間の一部は経理や仕事メールの送受信、居住国で自営業に適用される法律のチェックなどに充てています。

こういった作業は翻訳業に関することなので、翻訳者として使っている時間です。

翻訳者として使う時間以外は、家事全般と投資に費やしています。

Dr. 会社員は友人が少ないので、socialisingに充てる時間は年間で48時間もないと思います。

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和訳の相場は今後下がり続ける

和訳の相場は今後下がり続ける

最近のマクロ経済と日本人翻訳者の動向を見ていると、和訳の相場は今後ますます下がりそうな気がします。

もちろん、翻訳者コミュニティ全体が徹底抗戦すれば維持もしくは引き上げることは可能でしょう。

ただ、Dr. 会社員が見ている限り、働き損な単価で喜んで仕事を引き受けている日本人が和訳(特に英語から日本語)に非常に多いので、先進国を中心とした翻訳業界全体の水準と比較して和訳の単価は今後も下がっていきそうな気配です。

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翻訳からの収入アップには、副業を利用

翻訳からの収入アップには、副業を利用

翻訳からの収入を上げるには、大きく分けて以下に挙げる二つのアプローチがあります。

  • 作業の速度を上げる
  • 単価を上げる

案件を自分の得意な分野に限定して受注すれば、作業速度はある程度上げられます。

ただ、陸上や競泳と異なり、翻訳は早ければ良いという訳ではありません

質を確保しなければならないので、作業の加速のみによる収入増を狙うのはリスクが高めです。

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円安の今、ドル建て案件が狙い目

円安の今、ドル建て案件が狙い目

米国の連邦準備銀行が物凄い勢いで利上げしているので、円安が同じくらい物凄い勢いで進んでいます。

アメリカのインフレが収まるか、日銀が利上げするか、どちらかのイベントが発生するまでこの傾向は変わらなさそうです。

日銀が微妙に為替介入したようですが、日銀単独の介入で円安ドル高が収まるとは思えません。

この状況は、米ドルで翻訳料を受け取れる翻訳者にとって、またとない時期限定の稼ぎ時になるかもしれません。

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「Urgent」な案件が舞い込んできたら

「Urgent」な案件が舞い込んできたら

フリーランスで翻訳業に携わっていると、取引先から「urgent(緊急)」な依頼を受けることがあります。

多分、フリーランス翻訳業に携わったことがない人が想像するより、ずっと頻繁に打診されます。

仕事が舞い込んでくるのは嬉しい限りではありますが、何しろ「urgent」なので、気力を奪われる案件であることも事実です。

緊急の案件は闇雲に引き受けない方が、心の平穏や仕事のペースを保ちやすくなります。

闇雲に引き受けない一方で、即決も必要です。

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翻訳単価は日本の給与水準に合わせるな

翻訳単価は日本の給与水準に合わせるな

本ブログの読者のほとんどが、英語から日本語への翻訳を手掛けている(あるいは、やりたいと考えている)と想定されます。

また、英語から日本語への翻訳に携わっている人の多くが、人生の大半を日本で過ごしていることと思います。

日本で過ごした年月が長い人ほど、激安の翻訳単価を受け入れているように見受けられます。

日本の給与水準が何年も横ばいで、先進国と比較して年々低くなっているので、当然の現象かもしれません。

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翻訳がしたいのか、お金を稼ぎたいのか

翻訳がしたいのか、お金を稼ぎたいのか

翻訳は儲かるのか?

という質問をあちこちで見かけます。

Dr. 会社員自身の経験に基づくと、翻訳からの収入でそれなりにゆとりのある生活を送ることは十分に可能です。

フリーランス翻訳者は、交通費や被服費、交際費がかからず支出が少ない分、他の職業と比較して収入が低めでも(お金のかかる扶養家族がいなければ)十分に生活できます。

ただ、翻訳業を始めてすぐに十分な収入が得られる人はごく少数だと思います。

基本的にそういう人は、翻訳業を始める前に、関連する業界で文章を書くスキルと専門知識を身に着けています

「翻訳業を始めたいが儲かるか心配」という人は、自分が「翻訳をしたいのか」、それとも「お金を稼ぎたいのか」を明確にすべきだとDr. 会社員は思います。

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機械翻訳に仕事を奪われる?

機械翻訳に仕事を奪われる?

翻訳の仕事が機械に奪われるという懸念が、翻訳者の一部から上がっています。

確かに、AIを活用した機械翻訳は目覚ましいスピードで進化しています。

そのため、人間が機械のアシスタントとなる案件が年々増えています。

この手の案件には、「機械のお手伝い」ではなく「ポストエディット」というオシャレな名前が付いています。

機械が吐き出した訳文に人間の翻訳者がどれだけ手を加えたかに応じて翻訳料を引き上げるシステムを導入している翻訳会社は確かにありますが、極めて少数です。

このようなシステムを導入した方が、腕の良い翻訳者を長期的に確保できるはずです。

しかし、翻訳会社の多くは目先の利益を優先させているのが現状です。

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フリーランス翻訳家は副業でリスク分散

フリーランス翻訳家は副業でリスク分散

Dr. 会社員はフリーランス(自営業)の翻訳者です。

サラリーマンではないので、月々の収入に波があります。

年収にも波があります。

年収に波があるので、納税計画を慎重に練らなくてはなりません。

年収に波があると毎年の納税額が大きく変わり、経費の使い方を見直す必要も生じるので、作業が増えます。

そのため、月次の売上に差が生じても、年次の売上にはできるだけ差が出ないように気を付けてはいます。

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