世の中にはフリーランス翻訳者の料金相場なる情報が出回っています。
しかし、自分の価値をそこに積極的に合わせるのはお勧めしません。
相場は集団によって生み出されるからです。
フリーランスは集団心理から自由になれる存在なのですから、相場=集団ではなく、客観的な情報に基づいて自分で考えた料金を設定することをお勧めします。
目次
相場に合わせると年収が低くなる
フリーランス翻訳者の料金相場は、低めに示されていることが多い気がします。
翻訳者に支払う料金を極限まで下げている会社の多くが、翻訳者を数多く登録しているからかもしれません。
フリーランスが翻訳料を相場に合わせると、年収がものすごく低くなりそうです。
フリーランス翻訳者はプロフェッショナルです。
士業と同じで、
自分の実力次第で
収入はいくらでも
変わります
ただ、翻訳を依頼するクライアントが支払う翻訳料に上限があるので、翻訳者がいくら頑張っても限界はあります。
Dr. 会社員の経験を基に推測すると、フリーランス翻訳者の年収の上限は2,000万円程だと思います。
年収2,000万円より上を狙うなら、翻訳会社を経営した方が良さそうです。
この水準を超えると、会社経営の方が自分の労力や税金をセーブできると思います。
集団を追うべからず
相場情報に自分の価値を合わせるということはつまり、集団心理(herd mentality)に影響されているということです。
フリーランスとして成功するには、自分の能力を客観的に評価して、自分のサービスにふさわしい料金を設定する必要があります。
自分の能力を客観的に評価できないということは、経験が足りないということかもしれません。
なので、駆け出しの段階では、いわゆる相場情報を参考にする場合もあるかもしれません。
ただし、いつまでも(低めの)相場情報=集団心理に自分を合わせていくスタンスだと、常に下に向かって引っ張られている状態になります。
翻訳会社が顧客に提示している料金を幅広く参考にして、自分の翻訳料を設定していくことをお勧めします。
自分の設定した翻訳料を基準に取引先を選ぶのが、理想です。
まとめ
今回の投稿では、フリーランス翻訳者は料金の相場に自分の価値を合わせるのではなく、自分の価値に合わせた料金を設定することをお勧めする理由を説明しました。
意志の力は侮れません。
相場=集団に影響されすぎると、成長が妨げられるかもしれません。