ベビーブーマーが活躍した高度経済成長期とは異なり、21世紀は一生懸命働くことが豊かな収入に直結しない時代の様です。
とはいえ、勤勉であることや誠実であることは人間として大事な要素です。
信頼を基に築かれていない関係は非常に脆く、ビジネスであれ個人的な付き合いであれ、いずれ破綻する可能性が高いでしょう。
本投稿では、21世紀では世界中の多くの国、特に「先進国」と分類される国の経済では、労働だけから収入を得ることが金銭的な豊かさに結びつきにくくなっているとDr. 会社員が考える理由を説明します。
目次
資本主義の基本構造を考える
資本主義では、お金を様々な対象に投資し、投資先が成長することで富が増える構造になっています。
個人レベルで資本主義の仕組みに乗って富を築く典型例が、住宅投資や株式投資ではないでしょうか。
最近は、「投資」と呼べるのかどうかは分かりませんが、仮想通貨に投資する人も増えています。
「成長」が見込める対象に投資することで、現金のまま持っていればインフレによって年々価値が下がっていくお金の価値を維持する、もしくは高めることができます。
資本主義経済では
一生懸命働いて賃金をもらうだけでは
貧乏か貧乏すれすれから
抜け出せない仕組みになっています
南アフリカを拠点とするビジネスコンサルタントのDouglas Kruger氏がこの点を分かりやすく説明しています。
ラットレースから抜け出す
では、どうやって貧乏すれすれのラットレースから抜け出すのか?
自分の暮らす国の経済が資本主義なら、資本主義の仕組みを理解してその流れに乗るのが最も効果的なアプローチでしょう。
つまり、「一生懸命働いて、給与を貯金する」という考えを一旦脇に置いて、投資でお金を増やす道を考える、ということです。
日本人は「投資」と聞くと「詐欺」と結びつける傾向がありますが、投資全てが犯罪まがいというわけではありません。
投資は学校で教えてもらえないので、自分で勉強する必要があります。
義務教育や高等教育を一通り終えてまた勉強、となるとうんざりする人もいることでしょう。
しかし、「働けどはたらけどなお、わがくらし楽にならざり」の世界から抜け出すには、そのための勉強をする必要があります。
Dr. 会社員は以前、Vicki Robin氏の著書「Your Money or Your Life」のオーディオブックを聴きました。
同書では、資本主義経済で自分のお金を上手く管理する知恵が紹介されていました。
まとめ
今回の投稿では、資本主義経済では労働からの収入だけに頼って生きるのは大変、という考えを説明しました。
Dr. 会社員は、勤勉さを否定するわけではありません。
むしろ、勤勉な人が報われず、既に手元にお金のある人が更に金持ちになりやすい構造の資本主義経済は、不公平だと思っています。
現代の資本主義社会では、格差が益々広がるばかりです。
資本主義の代替案を唱えている人は世界中にいるのですが、資本主義社会では資本主義によって富と権力を得た人が世の中を動かしているので、なかなか既存の体制は変わりそうにありません。