翻訳チェッカーの収入は、翻訳者の半分

翻訳チェッカーの年収は、翻訳者の半分

いきなり翻訳者を目指す程の自信がないので、とりあえずチェッカーの仕事から始めてみようか。

と、考える人は結構います。

しかし、この発想は危険です。

翻訳業界では、チェッカーのレートが激安であるためか、チェッカーは翻訳者見習いの仕事、という認識が定着していますが、実情は大違いです。

翻訳チェッカーの報酬は、翻訳会社と雇用契約を結び、月収や年収で給与をもらう場合以外は、かなり低めです。


低収入≠低スキル

低収入≠低スキル

報酬が低い仕事には低いスキルしか求められない、と考えるのは危険です。

このことは、特に翻訳チェッカーに当てはまります。

現実では、チェッカーに限らず、仕事の難易度と報酬は必ずしも連動していません。

むしろ、対象の職業に結びつく大学の学部の学費やら入学準備にかかる費用の方が、その職業での報酬と連動している気がします。

例外は、自分でビジネスを立ち上げることでしょうか。

チェッカーの収入は
翻訳者の半分

と考えてほぼ間違いない一方、翻訳チェックの難易度は翻訳作業の半分、というわけではありません。


翻訳チェックには独特の難しさがある

翻訳チェックには独特の難しさがある

翻訳のチェックは、翻訳の仕事がしたいけれど、ちょっと自信がない人のための仕事ではありません。

むしろ、経験豊富で優秀な翻訳者がやるべきだとDr. 会社員は思っています。

しかし、翻訳業界ではチェッカーのレートが激安であるため、優秀な翻訳者ほど、チェックの仕事は全力で避けます

正直、現在の翻訳業界において、チェックの仕事は、

物凄く大変な割に
ペイが低い

と言えると思います。

市場の原理を当てはめると、「神の見えざる手」により、需要が低いモノやサービスの価格は低くなる、ということになりますが、翻訳チェッカーにはこの原理が当てはまっていない気がします。


まとめ

まとめ

今回の投稿では、翻訳チェッカーの収入は翻訳者の半分と思っていい、という考えを説明しました。

チェッカーの収入が低いから、レベルの低い翻訳者見習いにピッタリ、という発想が独り歩きしていますが、実情は全然違います。

現状では、翻訳チェッカーは月収や年収ベースで報酬をもらわない限り、時間当たりの収入がめちゃくちゃ低い職種の一つと言えるでしょう。

多くの翻訳者が、この状況を何とかしてほしいと思っているはず…。