翻訳家になるには?求人サイト編

翻訳家になるには?求人サイト編

翻訳家になるには、求人サイトばかりに頼ってはいけません。

日本を含め世界各地に、通訳・翻訳業界に特化した求人サイトがあります。過去の投稿でもいくつか紹介しました。

利用するのであれば、これらの求人サイトを通して優良な取引先に巡り合える可能性は低い、ということは覚悟した方がよいでしょう。

また、マーケティングや激安案件のターゲットとされる危険もあるので、注意が必要です。


良い会社は求人の頻度が少ない

良い会社は求人の頻度が少ない

登録翻訳者を適切に管理している会社は、頻繁に求人を出しません

そのため、求人サイトで(頻繁に)広告を出している会社は、以下の特徴を備えている可能性が無きにしも非ず、と考えられます。

  • 多くの翻訳者から三行半を突き付けられている
  • 登録翻訳者数で企業ブランドを作りたい
  • 事業が想像を絶する速度で成長している

求人サイトで翻訳者を募集している会社には、まともな会社がある一方で、応募するだけ時間のムダになるような会社も紛れています。


詐欺のターゲットになることも

詐欺のターゲットになることも

求人サイトの利用者は詐欺や悪質なビジネスのターゲットになりがちです。

過去の投稿でも説明していますが、求人サイトは、仕事がない人が集う場所になっているため、仕事がない人をターゲットにした、詐欺まがいのビジネスが狙いやすいのです。

特に広告の掲載が無料だと、詐欺のターゲットとなる他、悪質な翻訳会社に出会う確率が高まります。

明らかな詐欺でなくても、応募者の個人情報やトライアルの訳文を、翻訳者登録の目的以外で利用している会社があることは、一部の翻訳者の間では知られています。

英文履歴書について説明した投稿で、応募先に提供する情報を取捨選択する必要を説明しましたが、応募先に見てもらいたい情報を強調する一方で、守りたい情報をむやみに提供しない配慮も大事です。


仕事がない事実を公言

仕事がない事実を公言

翻訳業界の求人サイトの多くには、翻訳者が自分のプロフィールを載せることも可能です。

プロフィールを載せることで、翻訳会社から案件の打診を受けることは実際にあります。

ただ、求人サイトでプロフィールを載せると、自分は常に仕事探し中であると、業界中に公言していることになります。

一流の翻訳家で求人サイトにプロフィールを載せている人は、ほとんどいません。

既に十分な仕事があるからです。


まとめ

まとめ

本投稿では、翻訳家を目指す上で求人サイトばかりに頼ってはいけない理由を、以下の点から説明しました。

  • 良い会社は求人の頻度が少ない
  • 詐欺のターゲットになる
  • 仕事がない事実を公言

もちろん、求人サイトは求職者と求人中の会社(個人)をつなぐことが目的なので、ある程度活用することには全く問題ありません。

ただ、求人サイト「ばかり」に頼ることには問題があります。

求人サイトに頼らない仕事探しについては、別の投稿で説明しています。