翻訳者とお酒の切ない関係

翻訳者とお酒の切ない関係

Dr. 会社員は、お酒が好きです。

若かりし頃は、バーテンダーになってもいいかな、と本気で思った時期があったくらいです。

しかし今は、お酒がいくら好きでも仕事を犠牲にしてまでは飲めない、という切ない状況です。

フリーランス翻訳者としてまともに仕事をする上で、残念ながらアルコールは非常にネガティブな要素です。

そのため、飲酒するのは年に一、二回です。

Dr. 会社員が滅多に飲酒しない理由は、頭の中を常にクリアにしておきたいからです。

フリーランスは勤務時間が固定されておらず、大事な判断を下すべき瞬間がいつ訪れるか分かりません

そのため、酔った頭で判断を下さないよう、可能な限り飲酒の機会を減らしているのです。

また、自分はいくら大丈夫と思っていても、一度体内に取り込まれたアルコールが抜け切るまでにはかなりの時間がかかります。

つまり、今日の仕事が前日の飲酒に影響を受ける可能性がある、ということです。


日本を離れてから飲酒量が激減

日本を離れてから飲酒量が激減

Dr. 会社員は、日本を離れてから飲酒量がかなり減りました。

昔々日本にいた頃は、どこにでもいる普通の会社員でした。

当時、飲酒は仕事の一部だったので、ほぼ毎日のようにビールを中心に飲酒していました。

会議、ミーティング、打ち合わせ、接待、社内旅行等々、仕事上のイベントではお酒がいつも出てきました。

しかも翌朝は当然の如く社用車を運転しており、今思えば恐ろしいことをしていました。

ただ、業界全体がこういう感じだったので、疑問を呈する人はいませんでした。

皆で飲めば怖くない、という心理だったのでしょう。

今の居住国では、サラリーマンの立場と飲酒が(当時の)日本ほど強く結び付いていません。

そのため、この国で給与所得者の立場だった頃も、付き合いで飲酒することはありませんでした。

アルコールが出ても、飲みたい人だけ飲めば良い、という雰囲気です。

* 現地の日系組織については、分かりません。

日本にいた頃にほぼ毎日飲酒していたのは、環境要因が大きかったのだと思います。


お酒の力を借りた翻訳は、不良品

お酒の力を借りた翻訳は、不良品

翻訳は、お酒の力を借りて質が向上する類の仕事ではありません。

営業や芸術活動、政治の世界であれば、酔った勢いでブレイクスルーが起きることがあるかもしれません。

しかし、翻訳でそういう展開はあり得ません。

翻訳の仕事では、常にクールな頭で論理的な思考を続ける必要があるからです。

酔った頭で翻訳すると
不良品の訳文を納品する確率が
飛躍的に高まります

勢いで書いた訳文が意外にも高評価を受けるといった嬉しい展開は、まず起こりません。


まとめ

まとめ

今回の投稿では、翻訳者とお酒の切ない関係について語りました。

Dr. 会社員は親族に上戸(酒豪?)が多いので、遺伝的にお酒が好きなのだと思います。

好きではありますが、飲まない時期が長くなるにつれ飲みたいという欲求はなくなり、仕事の効率が向上したので、このままで良いと思っています。