翻訳家を目指そうかどうしようか迷っている人の多くが抱えている問いがあります。
それは、
翻訳業は辛いのか?
です。
実際に翻訳業に携わっているDr. 会社員は、
辛くもあるし
楽しくもある
と思っています。
そもそも、「辛い」という感覚は主観に尽きるので、他人が辛いものを自分が辛いと感じるとは限りません。
拷問のように誰がどう見ても辛いものであれば「辛い」と言い切れますが、翻訳業はそこまで過酷で残酷な職業ではありません。
目次
つらいと思えば、つらい
人生で起こることは全て、自分の捉え方次第で体験が大きく異なります。
要は、出来事に対する自分のリアクションが問題なのです。
翻訳業でも同じです。
鈴木さんが「激安の仕事を厳しい納期で受けてしまった、つらい。」と感じているとします。
一方、同じような条件の仕事を引き受けたロドリゲスは「この程度の内容なら楽勝、安くてもいいや。」と感じているかもしれません。
また、決断の早いチャングムは激安の案件はあっさり断って次の機会を待つことにして、フリーランスとしての自由を楽しんでいるかもしれません。
リアクションをコントロールする
翻訳業に限らず、自分のリアクションをコントロールできないと人生が苦しくなります。
目の前で起きていることは、実際は自分が感じているほど大したことでない場合がほとんどです。
タイトなスケジュールや激安の翻訳料、辛辣なレビューなどを、「つらい」と感じる人がいる一方で、気にならない人もいるのが実情です。
こういうわけなので、翻訳業は自分が「つらい」と思えば辛い職業となりますし、「楽しい」と思えば楽しい職業となります。
いずれにせよ翻訳業は、「ラクして稼ごう」というマインドセットでは、思ったほど稼げない職業です。
翻訳は知的好奇心が満たされ、一人の時間を満喫できるという点では楽しい職業ではありますが、決して「ラク」ではありません。
ごく限られた例外はあるものの、「ラク」な道を選べば選ぶほど、後々苦しくなるのが世の常です。
では「苦しめば救われるのか」というと、そういうわけでもありません。
この点を追求し過ぎるとこの投稿が終わらなくなるので、これ以上は深入りしません。
まとめ
今回の投稿では、多くの人が気になっている「翻訳業はつらいのか?」という疑問に対する回答を紹介しました。
翻訳を生業とする中で発生する出来事にネガティブに反応すれば、この職業は「つらい」ということになります。
ある体験が「つらい」ものとなるか「つらくない」ものとなるかは、自分のリアクション次第、ということです。
発生する出来事そのものは変えられません。
変えられるのは
自分のリアクションのみです
この辺の発想は、ストア哲学が参考になります。