徹夜する翻訳者は、プロとは言えない

徹夜する翻訳者は、プロとは言えない

翻訳の案件はいつ発生するか予測がつかない場合が多いため、フリーランスの翻訳家にとってスケジュール管理は非常に大きな課題です。

しかし、自分のキャパシティーを超えて案件を受注すると、中長期的にはキャリアにマイナスの影響が及びます。

睡眠不足は
翻訳家の大敵です

徹夜はもってのほかです。

ちゃんと寝ましょう。

Dr. 会社員は、どんなに崖っぷちな状況でも睡眠6時間は死守します。

6時間しか寝られなかった翌日は、8時間を確保します。


日本人は睡眠不足になりたいのか?

日本人は睡眠不足になりたいのか?

日本ではどうも、寝ないで無茶することが美徳と捉えられるシーンが多い様です。

受験勉強の四当五落に始まり、残業や深夜までの接待がデフォルトのサラリーマン等、冷静に考えればどう見ても非生産的としか思えないような頑張り方が成功の基本と考えられているのでしょうか。

最近は「ちょっと違うんじゃない?」と素直に疑問を呈する人も出てきましたが、真実を指摘すると各方面から批判を浴びるのが常です。

つまり、未だに裸の王様状態、ということでしょうか。


睡眠について学んでみよう

睡眠について学んでみよう

寝ないで頑張るというのは、科学的根拠が全くない、ただの根性論です。

ボールを使う運動部で、新人に必ず球拾いをさせるのと同じくらい、意味がありません。

睡眠について書かれた本を数冊読んでみれば、すぐ分かることです。

睡眠について書かれた本を読む際は、スピリチュアル系や熱血系の著者ではなく、できれば睡眠を科学的に研究している専門家の著書を読むことをお勧めします。

スピリチュアル系で自己暗示をかけ、寝ないで頑張り続けるというアプローチも、脳科学的には効果があるのかもしれませんが、自己暗示はひとまず脇に置いておきましょう。

Dr. 会社員は基本的に、潜在意識は人間のパフォーマンスに大きく影響すると思っています。

Dr. 会社員は以前、以下の本を読みました。

著者のMatthew Walker博士は、TEDにも登場しています。


睡眠不足で翻訳するとどうなる?

睡眠不足で翻訳するとどうなる?

睡眠が足りない頭で翻訳作業にあたると、高確率で誤訳したり、珍訳を書いたりすることになります。

また、疲労のため細部にまで目が行き届かず、つまらないミスを犯します。

自分のキャパシティーを超えて案件を受けることで、その回だけは翻訳料が多めに入るかもしれません。

しかし、疲労困憊で納品した訳文に問題があった場合は取引先からの信用を失うことになるので、中長期的にはマイナスとなるリスクを冒していることになります。


まとめ

まとめ

今回の投稿では、徹夜する翻訳者はプロとは言えない、とDr. 会社員が考える理由を説明しました。

徹夜しないコツは、現在受注している案件の合計が自分のキャパシティーの80%位に達した時点で、現在取り掛かっている案件全てが一通り終了するまで新規の案件は受けないことです。

手一杯の状態で仕事を終えた後は、手一杯だった期間の10%程度休息が必要です。

つまり、キャパシティーの限界近くで一週間仕事をしたら、その仕事を片付けた後は丸一日程、翻訳以外の事をする時間を確保する、ということです。

また、翻訳の仕事では納品後に質問や手直しの依頼が突然来ることがあるので、そういったリクエストに対応する余力を残しておくのがポイントです。