翻訳の質を維持する上で全力投球し過ぎないことは、かなり重要です。
常に自分のキャパシティーの限界まで仕事を受注していると、間違いなく質が落ちます。
翻訳者に限らずフリーランスは、次の仕事がいつ入って来るか分からないという不安や、依頼を断ることへの罪悪感から、仕事を引き受け過ぎてパンクしがちです。
確かに、サラリーマンと異なり、受けた仕事の分だけ売上に繋がるので、打診されればつい「イエス」と反応したくはなります。
しかし、自分のキャパシティーを客観的に把握し、ここまでだったら質を確実に維持できるという限界値をある程度設定しておくことは、プロとして大事な心がけの一つです。
目次
質を維持するためには、思い切って休む
自分のキャパシティーを把握して適宜休みを取ることは、怠けやサボりではなく、大事な戦略です。
「お疲れ様」という言葉が常に飛び交う日本では、疲れていない人は仕事のできない人とみなされがちです。
しかし実際は、寝不足になり疲労を溜めれば良い結果に繋がる、というわけではありません。
むしろ、常に疲れている人は仕事をうまくこなせていない、時間の使い方が非効率的、もしくはブラックな環境で仕事をしている可能性があります。
せっかくフリーランスで働くわけですから、一人ブラック企業にならないように気を付けましょう。
睡眠不足で翻訳すると、失態を演じることに
集中力を高めるには様々な点に気を付ける必要がありますが、睡眠は特に重要です。
睡眠不足の状態で作業にあたる状況は、極力避けなくてはなりません。
眠い頭で翻訳すると、かなりの確率で誤訳をしたり、変な訳文を書いたりすることになります。
調子の良い状態であれば犯さなかったはずのミスを犯してしまうことで取引先からの信頼を失ってしまうのは、残念過ぎる展開です。
まとめ
今回の投稿では、翻訳の仕事で全力投球し過ぎると質の低下に繋がる、ということを説明しました。
何事においても言えることですが、ただひたすら不眠不休で取り組み続ければ、能力が向上したり業務の効率が上がったりする、ということはありません。
質の良い訳文を生産するには、自分のキャパシティーを客観的に把握し、最高のパフォーマンスを出すために適切なタイミングで休みを取る必要があります。