翻訳の仕事、つまらないと感じることはある

翻訳の仕事、つまらないと感じることもある

本業で翻訳をやっていると、毎日翻訳をしていることになります。

当然ですが、やる気が起こらない日はあります。

これは別に翻訳でなくても同じことで、どんな職業の人でも、毎日モチベーションを最高に保てる人などいないと思います。

翻訳者としてキャリアを積めるかどうかは、仕事がつまらないと感じた時に最低限のモチベーションを保ち、十分な品質の翻訳をスケジュール通りに納品できるかどうかにかかってきます。

フリーランス翻訳者にとって厳しい点は、どれだけやる気がなかろうが、絶対に品質を妥協できないことです。


翻訳が続けられるかは、性格が影響する

翻訳が続けられるかは、性格がかなり影響する

翻訳の仕事が続けられない理由でよく耳にするのが、これです。

スクリーンに向かって
一日中黙々と
作業し続ける日々に
耐えられなかった

つまり、翻訳の仕事が続けられない主な理由は、翻訳スキルそのものと関係ない、ということになります。

フリーランス翻訳者としてデビューする前に、この「ひたすら黙々と単独作業の孤独な日々」が想定できない人は割とたくさんいます。

翻訳者にはオフィスワーカーと違って、雇用主が企画してくれる交流イベントのようなものはありません。

また、他の多くのフリーランスと異なり、クライアントと直接会うこともほとんどありません。

翻訳業界が開催するイベントはありますが、年に数回程度ですし、自分の予定が合うとは限りません。

ですので、フリーランス翻訳者は、ほとんどの時間を一人で過ごすことになります。

基本的に、フリーランス翻訳者としてキャリアを積んでいけるのは、孤独が好きな人です。

一人で過ごしていると発狂しそうな人は、通訳の方が向いていると思います。

または、オンサイト(インハウス)のバイリンガルスタッフとして何らかの組織に就職する方が無難だと思います。


つまらないと感じた時の対処法

つまらないと感じた時の対処法

翻訳の仕事にモチベーションが上がらない場合は、思い切って翻訳とは無関係のことをするのが効果的なようです。

翻訳に限らず、どんな仕事でも、そんなもんだと思いますが。

終わらせなければならない仕事が目の前にある時は、何も考えずに、とにかく仕事を開始します。

始めることさえできれば、後は何とかなります。

目の前の仕事が片付いたら、案件を受注するペースを少し落とします。

ここで、パーキンソンの法則を有効化してはいけません。

そして、意図的に空けた時間で気分転換をします。

翻訳は受注産業なので、一般的なビジネスアワーで働いている人と仕事の時間が少々異なります。

そのため、気分転換も一人で楽しめる人の方が、翻訳者に向いている気がします。

Dr. 会社員は、翻訳へのモチベーションが上がらない時は、翻訳と関係のない本を読んだり、ドキュメンタリーを観たり、運動したりしています。

楽器を弾いていることもあります。

あとは、寝ています。

気分転換も、ほぼいつも一人です。

大切な人は何人かいますが、自分の気分のコントロールを目的として会うことはありません。

このくらい一人でいることが好きなら、性格的な面で、翻訳者に向いていると思って大丈夫だと思います。


まとめ

まとめ

今回の投稿では、本業の翻訳者でも、翻訳の仕事がつまらないと感じることはある、ということを語りました。

また、モチベーションが上がらない時にはどう対処しているか、そして、どのような性格の人が翻訳者に向いているか、についても説明しました。

上記はあくまでもDr. 会社員の個人的な見解です。

ひょっとしたら、社交的な凄腕翻訳者はどこかにいるのかもしれません。